大平台温泉のおすすめの宿ランキング

大平台温泉

大平台温泉に宿泊するならこの宿！

弥千代旅館

弥千代旅館

春には枝垂れ桜が咲き、初夏には箱根の風物詩ともなっている紫陽花が咲く大平台温泉。

その昔箱根の浅間山に住んでいた大蛇を村人たちが退治した際に、もがき苦しんだ大蛇が地面を叩きつけた尻尾の一撃で誕生した平坦地が尾平台で、そこから大平台になったとされる。ちなみに2打目の一撃で誕生した平坦地が、二ノ平だ。

それはさておき、元々箱根寄木細工の職人の里として開けた所だが、今は鉄ちゃんが泣いて喜ぶ、箱根登山鉄道のスイッチバック区間として知られる所だ。

出山信号場・大平台駅・上大平台信号場と、箱根登山鉄道には傾斜を登るために、3か所で運転士と車掌が入れ替わり進行方向が逆になる所があるのだが、この内大平台駅～上大平台信号場の区間に開けているのが大平台温泉だ。まさにスイッチバックの温泉地と言った感じだ。

そんな大平台温泉は、箱根十七湯の中で最も敷居の低い庶民的でアットホームな雰囲気が漂う温泉地だ。昭和を生きた者には、どこか懐かしい昔ながらの温泉宿が建ち並んでおり、期待をせずに訪れると、宿の外観とは裏腹に妙に居心地の良さを感じたりするもので、癖になったりもする。

そんな大平台温泉でご紹介したい宿が、ここ『弥千代旅館』だ。

ホームページや地図には「弥千代旅館」、道の案内板には「弥千代荘」、宿の看板には「温泉旅館 弥千代」など、表記がバラバラでアバウトな所がいかにも…と言った感じで、これがまた古き良き時代を思い起こさせホッコリしたりもする。

ここ大平台に限っては、もはやそんな事などどうでもよく、ただただお湯を求めて一夜の宿を乞求める…、そんな感じの温泉旅だ。

細かいことが気になる方や、運不運に左右されない一律のサービスを望む人などは、箱根には他にいっぱい素晴らしい温泉地があるので、自分に合ったところへ行けばよいだけだ。

そんな『弥千代旅館』の魅力は、好きな時に心ゆくまで源泉かけ流しの湯が楽しめる貸切風呂に尽きる。開放的な露天風呂が貸切で楽しめるのは、温泉好きならずとも魅力的だ。

pHも8.5そこそこのナトリウム－塩化物泉で、無色透明で無臭、メタケイ酸も特別多いと言ったわけでもなく特筆すべき泉質ではないが、肌にも優しく人を選ばず飽きないお湯なので、自由気ままに湯浴みを楽しむには最適だ。

ただ季節にもよるのだろうが、かけ流しということで、なかなか加水をしないと熱くて入れないことも多い。特に閑散期で前に誰も入っていないと、かなりの高温となっていることもあるので、そこは注意が必要だが、ともあれ湯三昧したい人には最適な宿だ。

「なんだよ！熱くて入れねぇ～よ！」なんて目くじらを立てて怒る人は、そもそも大平台温泉には来てはいけないのだ…

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