宮ノ下温泉とは?
国道1号と138号の分岐点となる交通の要所に開けた箱根七湯の一つで、熊野権現を祀る熊野神社の下に開けたので「みやのした」と呼ばれる。
開湯は室町時代の1398年で、江戸時代には豪商の湯治場として栄え、奈良屋・藤屋・伊勢屋・三河屋・山田屋の5軒の宿があり、滝湯も行われていた。
幕末の横浜開港以降は外国人向けの避暑地となり、1878年に外国人専用として「富士屋ホテル」が開業すると、国際観光地として賑わいを増し、他とは異なるエキゾチックな雰囲気の温泉地となる。国道沿いには、そんな当時を偲ばせる写真館や骨董店・パン屋・みやげ物屋が建ち並ぶ。
宮ノ下温泉の評価
宮ノ下温泉の広告
宮ノ下は古くから効能豊かな4つの湧泉があったが引湯が多く、本格的な温泉掘削は1930年から。歴史を物語る共同浴場「太閤湯」も、場所は宮ノ下だが底倉温泉からの引湯!
~ 宮ノ下温泉 編 ~
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宮ノ下温泉
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富士屋ホテル
富士屋ホテル
蛇骨川と早川の深い渓谷に挟まれた台地の、箱根の交通の要所となる国道の分岐点に開けた宮ノ下温泉は、幕末の1859年に横浜が開港されてから、徐々に外国人向けの避暑地となっていったが、横浜外国人居留地からの交通手段は馬や椅子駕籠に限られていたこともあり、賑わうという程ではなかった。
そんな中、1878年に外国人専用のホテルとして開業したのが、この『富士屋ホテル』だ。
チャップリンやヘレンケラー・ジョンレノンが訪れたことで知られる箱根のシンボル的なホテルだが、このホテルの登場と、1887年に『富士屋ホテル』の創業者である山口仙之助が、塔之沢~宮ノ下間に人力車が通れる有料道路を開通させたことにより、それ以後交通網の整備が進み、宮ノ下温泉は一気に賑わう温泉地となっていった。
今でも箱根十七湯にあって、他の温泉地とは異なる異国情緒漂う温泉地となっているのには、そんな歴史的背景がある訳だが、皇室や各国の王室をはじめ多くの著名人が滞在したこの由緒あるクラシックホテルの魅力もまた、その成り立ちにあるという訳だ。
『富士屋ホテル』には、1891年に建築された唐破風が印象的な「本館」、1906年建築の和洋折衷の「西洋館」、1936年建築のフラワーパレスと呼ばれる「花御殿」、戦後の1960年に建築された最上階にスパ&リラクゼーションがある「フォレスト・ウイング」という4つの宿泊棟と、1946年に払い下げを受けた旧宮ノ下御用邸だった「菊華荘」、1930年建築の「食堂棟」、そして2020年夏のリニューアルにて誕生した「カスケード・ウイング」などの建物がある。
この内、戦前に建てられた本館・西洋館・花御殿・菊華荘・食堂棟が、国の登録有形文化財となっている。また約5000坪ある庭園には、桜やツツジ・紫陽花などの四季の花が咲き、彩を添えている。
通りから見えるその外観だけでもなかなか敷居が高いホテルとなっている訳だが、本館の正面玄関より一歩を足を踏み入れると、そこにはクラシックホテルならではの時の流れがあり、別世界へと誘われる。
2020年のリニューアルにて姿を消した施設も一部あるが、修復により魅力が増したものや復刻されたものも数多く、往時を偲ばせる木製回転扉、かつてのマジックルーム、優雅なレッドカーペットから一段重みが増した緋色の絨毯に手摺の曲線美が印象的な階段、館内に飾られた書画やあるようであまり見かけないローマ字の扁額、至る所に施された彫刻等々見所を挙げたら枚挙にいとまがない。
また全体としての部屋数は減ったが、チャップリンルームと言われる本館45号室や、夏目漱石が泊った55号室、ジョン・レノンが泊った花御殿のヘルテージルーム菊はもちろん残されている。
中でも一番の見所となっているのが、「食堂棟」にある1930年に誕生したメインダイニングの「ザ・フジヤ」だ。フランス料理や名物のビーフカレーもさることながら、ここの格式高き高さ6mの折上格天井に描かれた、日本アルプスの636種の高山植物の絵が素晴らしい。
日光東照宮の折上格天井をオマージュして作られたもので、制作には日光東照宮に関わる宮大工の息子も関わったとされるのだが、2020年の改修により一枚一枚が丁寧に修復されており、より華やかな印象となっている。
日光と言えば、同じく登録有形文化財のクラシックホテルとして知られる、1873年創業の「日光金谷ホテル」があるが、ここのかつてメインダイニングとなっていた小食堂にも、同じくオマージュして花鳥風月が描かれた格天井がある。
クラシックホテルとしての共通点も多いだけに、気になる方は是非こちらも訪れてみて欲しい。
『富士屋ホテル』へと話を戻すが、別館となる国の登録有形文化財となっている明治時代の1895年に建築された「菊華荘」は、国道1号を挟んだ向かいに建っている。
かつて宮ノ下御用邸だった建物で、高松宮家別邸となった後の1946年に払い下げを受けた由緒ある数寄屋風書院造の日本建築だ。
ここにも赤い太鼓橋が印象的な四季の移ろいが感じられる日本庭園があり、『富士屋ホテル』のエキゾチックな建物群とは一線を画す純和風の雰囲気の中で、季節の素材にこだわった日本料理や総檜造りの湯舟での湯浴みが楽しめる。
2年の歳月をかけた2020年夏のリニューアルでは、主に耐震性や設備面の強化と老朽化した箇所の修復などが行われたが、新たに誕生した建物や施設もある。
日本閣や小滝を望むことから名づけられたカスケードルームがあった場所には、新たに4階建ての披露宴会場にもなる「カスケード・ウィング」が誕生し、姿を消した施設もあるが、宴会場だったカスケードルームは復元されており、色彩豊かなステンドグラスも光り輝いている。
またホテル内としては日本初となる、源泉かけ流しの室内プールやジムマシンを備える、屋内プール&ジム「マーメイド」も誕生している。
創業当時からの貴重な写真や図面、昔の客室の備品や調度品などを展示していた「富士屋ホテル史料展示室」は、装いも新たに「ホテル・ミュージアム」となり、これだけでも観覧料を払いたくなるほどの内容で必見だ!
いずれにせよ料理や温泉だけでなく、全館がアミューズメント施設のように見所満載となっているこの『富士屋ホテル』は、一生に一度は泊まっておきたい多くの方が憧れるクラシックホテルであり、訪れた者だけが味わえる至高の時間がこのホテルには流れている。
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第2位
bar hotel箱根香山
静かな森の中にひっそりと佇む、バーラウンジがメインで、バーにホテルがあるという新感覚の温泉宿。思いのままに大切な時間を大切な人と自由に過ごせる、大人のためのbarホテル。
第3位
箱根吟遊
日々の喧騒を忘れ、雄大な自然の中で美しい詩情の世界に心遊ばせてほしいとの願いにより誕生した、予約を取るのが難しい人気の温泉宿。箱根の山々を一望する渓谷に建つ、バリの様式美が融合した絶景の露天風呂付き客室が魅力!
泉質 | ||
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単純温泉 | 二酸化炭素泉 | 炭酸水素塩泉 |
塩化物泉 | 硫酸塩泉 | 含鉄泉 |
硫黄泉 | 酸性泉 | 放射能泉 |
♨ナトリウム-塩化物泉 ♨単純温泉 ♨アルカリ性単純温泉 |
泉温 |
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液性【pH】 |
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温泉の効能【適応症】 | ||
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関節リウマチ 変形性関節症 |
腰痛症・神経痛 五十肩 |
打撲・捻挫 |
運動麻痺 | 冷え性 末梢循環障害 |
胃もたれ 腸のガス |
高血圧 | 糖尿病 | 高コレステロール血症 |
喘息・肺気腫 | 痔の痛み | 自律神経失調症 |
睡眠障害 | うつ状態 | 疲労回復 健康増進 |
切り傷 | 皮膚乾燥症 | アトピー性 皮膚炎 |
尋常性乾癬 表皮化膿症 |
慢性湿疹 | 痛風 |
飲泉不可! |
宮ノ下温泉の地図
宮ノ下温泉の基本情報
名称 | ♨ 宮ノ下温泉 |
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読み方 | みやのしたおんせん |
英訳 | Miyanoshita Onsen Miyanoshita Hot Spring |
所在地 | 神奈川県 足柄下郡 箱根町 宮ノ下 |
アクセス | 🚘 現在地 からの ルート と 所要時間 |
高速バス | 🚍 高速バスを探す‼ |
観光地 | ‣箱根小涌園ユネッサン ‣彫刻の森美術館 ‣太閤湯 |
ゴルフ場 | ⛳ 神奈川県のゴルフ場予約 |
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