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銀山温泉

銀山温泉に宿泊するならこの宿！

旅館 藤屋

旅館 藤屋

400年の歴史を持つ銀山温泉の中心部、銀山川沿いに建つ木造3階建ての温泉宿が、この「旅館 藤屋」だ。旧藤屋の面影を残しつつ、時代を見据えて思い切った改修を行い、キレイに生まれ変わりモダンな感じとなったのだが、これが賛否両論思わぬ騒動を招き話題となってしまった。

温泉街の目立つ場所に位置する好立地が、ある意味騒動を大きくすることとなってしまったのだが、昔を懐かしむ銀山温泉のファンからは、あまりにも大正ロマンの町並みに溶け込まないリフレッシュされたその佇まいに、景観への配慮が足りない…などの批判がでて、さらには経営面での民事再生法の適用や女将問題などが取り沙汰されたことから、一時期かなり叩かれることもあったが、皮肉にも旅館の名が全国に知れ渡る機会にもなった。

そんな負の歴史を持つ「旅館 藤屋」だが、それでもわたしは、銀山温泉に来たらこの宿を選びたい！

かなり曲がった意見かもしれないが、ノスタルジックな宿はいくつもあるが、大正ロマンと言われる当時の銀山温泉の宿の和モダンさを、今の時代に感じるとしたら、おそらくこの宿に泊まった時のような感覚なのだと思うからだ。

ノスタルジックな宿に泊まるのもいいし、この銀山温泉にはそういった意味で魅力的な宿はいくつもあるが、今の時代に銀山温泉で和モダンさを味わえる宿はここしかない。この宿を選ぶということはそういうことなのだ。かつて銀山温泉に泊まり感じた感覚を、現代において味わえる…、それこそがこの「旅館 藤屋」の最大の魅力だと思う。

もちろん毎回泊まって欲しいとは思わない。銀山温泉を訪れれば、必ず季節を変え訪れたくなるはずだ。特にガス灯が燈る雪景色を見ていない方は、必ずもう一度この銀山温泉へと来たくなるはずだ。だからこそ、最初の宿はここにして欲しい。それがわたしの思いであり、この「旅館 藤屋」をおすすめする理由だ。

いずれこの宿も、時代の流れとともにノスタルジックな宿になってしまう。だからこそ、和モダンさを感じられる今泊まって欲しいと思うのである。

登録有形文化財に指定されるような宿もあれば、この「旅館 藤屋」のようにチャレンジする宿があってよいと思う。純粋にわたしは、そう思うのである。

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