稲取温泉のおすすめの宿ランキング

稲取温泉

稲取温泉に宿泊するならこの宿！

稲取銀水荘

稲取銀水荘

稲取温泉は、1956年の開湯と伊豆屈指の温泉地ながらその歴史は浅い。にもかかわらず稲取温泉がおもてなしの素晴らしさで定評を得て、ここまで全国的に知られる温泉地となったのには、2つの宿の存在が大きい。

それが「いなとり荘」と、この『稲取銀水荘』である。

もちろん「雛のつるし飾り」や「素盞鳴神社雛段飾り」、復活した伊豆三大奇祭の1つである「どんつく祭り」などでも知られる温泉地だったが、稲取の金目鯛が「稲取キンメ」として商標登録されブランド化していったのと同じように、稲取温泉のブランドイメージを確立し、高級旅館がハイクラスな宿として存在していけるだけの基盤をつくったのは、間違いなくこの2つの宿だ。

ちなみに「稲取キンメ」が素晴らしいのは、日戻り操業による漁から出荷までの早さによる鮮度も挙げられるが、漁そのものが立縄釣りと呼ばれる一本釣りで行われており、網で擦れたりすることなく一匹一匹が丁寧に扱われていることが大きい。

テレビの旅番組などでも幾度となく登場し、日本一美味しいと評判の金目鯛だが、最近では「稲取肉チャーハン」もB級グルメとして密かなブームとなっている。

話がそれたが、そんな稲取温泉の2つの宿だが、中でもここでご紹介する『稲取銀水荘』は、昭和の1957年開業の半世紀以上続く老舗旅館で、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で毎年のようにトップ5入りする素晴らしい湯宿だ。

人気の湯宿が乱立する激戦区の伊豆においてトップ5に入るのも難しいのに、全国あまたある旅館・ホテルの中でトップ5にランクインしているのである。

馴染みの無い方もいると思うのでザクっと紹介すると、「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」は、例年12月に発表される旬刊旅行新聞を発行する旅行新聞新社の主催のもと、JTBやHIS・日本旅行など全国の旅行代理店の本社及び支店・営業所等を含む1万数千ヶ所に投票用ハガキを配布し、宿泊施設の「もてなし」「料理」「施設」「企画」についての推薦を募り、それをもとに全国旅行業協会・日本旅行業協会・旅行雑誌編集者等で構成される選考審査委員会が決定する歴史ある日本のホテル･旅館のランキングだ。

執筆時点の2023年版となる「第48回 プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」では、コロナ禍でややランキングを下げていたが再びアップし、全国の旅のプロが集う14,376ヶ所の事業者の投票にて、全国総合4位となっている。

ちなみに2010年以降のランキングを振り返ってみると、36年連続1位という加賀屋の壁があり1位こそ無いものの、総合順位で全国2位が2回、3位が5回と、現在まで常に5位以内にランキングされている。

さらに注目して欲しいのが、もてなし部門において全国1位に4回、2位に8回と、一昨年まではずーっと1位か2位だったのである。これが “稲取温泉 ＝ おもてなしが素晴らしい温泉地” というイメージづくりに貢献したのは間違いない。

また料理部門においても、2位が3回、3位が4回と、これも高評価を続けている。

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」という、全国に5万以上ある宿泊施設の中で100位までにランクインすることですら超難関な中にあって、これだけの実績を残している温泉旅館が静岡県にあることを誇りに思う。

ちなみに過去のデータがこれだ。
第48回(2023年度)　総合4位　もてなし4位　料理4位　 施設10位　企画3位
第47回(2022年度)　総合5位　もてなし4位　料理7位　 施設11位　企画3位
第46回(2021年度)　総合5位　もてなし2位　料理5位　 施設5位　 企画3位
第45回(2020年度)　総合2位　もてなし1位　料理4位　 施設5位　 企画3位
第44回(2019年度)　総合3位　もてなし1位　料理4位　 施設7位　 企画4位
第43回(2018年度)　総合4位　もてなし2位　料理3位　 施設7位　 企画6位
第42回(2017年度)　総合4位　もてなし2位　料理2位　 施設7位　 企画7位
第41回(2016年度)　総合3位　もてなし2位　料理2位　 施設5位　 企画5位
第40回(2015年度)　総合3位　もてなし2位　料理2位　 施設5位　 企画5位
第39回(2014年度)　総合4位　もてなし2位　料理3位　 施設3位　 企画5位
第38回(2013年度)　総合3位　もてなし2位　料理4位　 施設4位　 企画4位
第37回(2012年度)　総合4位　もてなし2位　料理4位　 施設5位　 企画4位
第36回(2011年度)　総合3位　もてなし1位　料理3位　 施設5位　 企画5位
第35回(2010年度)　総合2位　もてなし1位　料理3位　 施設6位　 企画5位

一部の人は、これを出来レースだという人もいるが、大目に見てもそんなランキングが半世紀も続き支持される訳がない。疑い深い人にもうひとつのランキングをご紹介しておこう。

こちらは観光経済新聞社の主催のもと、旅行代理店や運輸機関・観光関連機関に投票用ハガキを配布し、「料理」「接客」「風呂」「施設」「雰囲気」の理由付けとともに5つの旅館の推薦を募り、それをもとに日本旅館協会・全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会・日本温泉協会・日本旅行業協会・全国旅行業協会・日本観光振興協会・日本政府観光局・日本交通公社で構成される審査委員会が認定する「人気温泉旅館ホテル250選」のランキングだ。

ここでは通算で5回以上入選し、かつその年度に250選に選ばれた宿が「5つ星の宿」として認定され認定記念盾が贈られる仕組みとなっている。つまり単年良くても5つ星にはなれず、一度取得してもその年に評価が悪ければ取り消される仕組みである。

ここにおいても『稲取銀水荘』は、わたしが知りうる2005年度以降、15年以上1度も5つ星を外したことが無い。ちなみに「いなとり荘」も同様に5つ星を続けている。

わたしが2位とした、最近マスコミ等への露出の多さもあり人気のお宿となっている「食べるお宿 浜の湯」は、リニューアルを重ねる中で『稲取銀水荘』と甲乙つけがたいレベルまで迫ってきているが、5つ星の方は単年取得はあるものの維持できていない。

こうしたこともあり、わたしが『稲取銀水荘』をおすすめしたのには、まずは稲取温泉のおもてなしを語る上で外せない、歴史をつくってきたど真ん中の『稲取銀水荘』のこころ温まるサービスを満喫してほしいと思ったからである。

「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」で上位にランクインし、「人気温泉旅館ホテル250選」で5つ星を続ける本物志向の湯宿の素晴らしさを、まずは感じて欲しいからである。

ただしハイクラスの宿に泊まる上で注意してほしいのが、中途半端にケチって一番安い部屋や一番安いプランにしないことだ。費用を抑えたいのなら、価格帯を下げて宿そのものを変更した方が、きっと満足のゆくプランを満喫できるはずである。

中途半端に背伸びすると、期待が膨らみ過ぎる半面、本来の宿の魅力やサービスが味わえないだけでなく、気分的にもゆとりが無いことで残念な旅になることが多い。

もし2泊3日の計画なら、1泊にしてでも思いっきり『稲取銀水荘』を満喫できるお部屋に泊まり、まるごと『稲取銀水荘』を楽しめるプランを選んだ方が、忘れられない旅となるはずだ。「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」に選ばれる宿というものは、それだけのものを持っており、おもてなしという言葉やカタチとしては表せないものがそこにはある。

それが何なのかは、みなさん自身が『稲取銀水荘』をまるごと楽しむ中で感じて欲しい。ゆとりをもって宿を楽しむ中で、自ずと答えが見つかるはずだ。

ひとつ付け加えるとしたら、『稲取銀水荘』には町の混合泉ではない成分豊富で魅力的な自家源泉がある。これもこのサイトでわたしが『稲取銀水荘』をおすすめする理由の1つである。

≫『稲取銀水荘』の宿泊プランを見る！