湯ヶ野温泉のおすすめの宿ランキング

湯ヶ野温泉

湯ヶ野温泉に宿泊するならこの宿！

伊豆の踊子の宿 福田家

伊豆の踊子の宿 福田家

湯ヶ野温泉は河津川の畔にある鄙びた温泉地で、早春の河津桜とともに咲く菜の花がとても印象的なところだ。同じ河津川沿いとは言え、「河津桜まつり」のメイン会場となる川幅が広がり開けた感じの下流域の温泉地とは異なり、また上流のジオスポットとなっている河津七滝周辺とも趣が異なる。

最近ではこれらを "河津温泉郷" などと言って1つに括る向きがあるが、"湯ヶ野温泉" は "湯ヶ野温泉" だ！と声を大にして言いたい。

そんな湯ヶ野温泉を代表する宿となっているのが、川端康成の代表作である小説『伊豆の踊子』の世界が広がる、老舗旅館の『福田家』だ。

物語の舞台となり、実際に川端康成が逗留した橋から見て2階正面の部屋がほぼそのままに今も残る。また踊子像や繰り返し映画化された名場面が蘇る「踊り子資料館」などもあり、まさに『伊豆の踊子』一色の宿と言える。

そんな福田家の名物となっているのが、半地下にある創業当初の面影を色濃く残す「榧風呂」だ。泉質こそpH8.4の弱アルカリ性の「カルシウム･ナトリウム－硫酸塩泉」で、峰温泉や谷津温泉に比べれば特筆するようなお湯ではないが、それでもメタケイ酸を53.0mg/kg含むやわらかなお湯となっている。

またこの地で入る伊豆石で造られた露天風呂も魅力的であり、物語の世界に思いを馳せ時の流れに身を任せながらの湯浴みが愉しめる。

これだけでこの温泉地は充分魅力的であり、『伊豆の踊子』抜きでは語れない温泉地なのだが、強いて言うならば、小説であれ映画であれドラマであれ『伊豆の踊子』の物語だけは知ったうえで訪れてほしい。個人的には山口百恵さんと三浦友和さんよりも、吉永小百合さんと高橋英樹さんの『伊豆の踊子』の映画が好きです。

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