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弓ヶ浜温泉

弓ヶ浜温泉に宿泊するならこの宿！

季一遊

季一遊

数年前のことだったか、弓ヶ浜への温泉供給の配管が老朽化でピンチ！というニュースが流れたことがあった。その時、この弓ヶ浜温泉が下賀茂温泉からの引湯であることを知った方も多かっただろう。

弓ヶ浜温泉には南伊豆町加納を泉源とする7つの源泉の混合泉が引湯されているのだが、弓ヶ浜温泉＝下賀茂温泉かと言われれば、そう単純なことではないところが温泉のオモシロいところでもある。

掘削地の異なる7つの源泉の混合泉であることや、引湯による劣化、そして何より下賀茂温泉には自家源泉の宿が多いため、泉質名こそ同じ「ナトリウム･カルシウム－塩化物泉」ながら泉温をはじめ特に含有成分は大きく異なっており、実質的には弓ヶ浜温泉≒下賀茂温泉と言える。

他の温泉地に比べて成分豊富で、特にメタケイ酸を80mg/kgほど含んでいたりと弓ヶ浜温泉は泉源に恵まれた効能豊かな温泉と言えるのだが、やはりすべてにおいて本家本元の下賀茂温泉には及ばない。

それなのにこの弓ヶ浜温泉が人気なのは、泉質とは異なる温泉のもう一つの魅力である"転地効果"がとにかく素晴らしいからだ。ここには"伊豆三大美浜"と言われる弓ヶ浜を望む温泉旅館がいくつもあり、とにかくそのロケーションが最高なのである。

南伊豆名物の伊勢海老や鮑・金目鯛などの料理も霞むほどに、このロケーションは素晴らしいわけで、そんな弓ヶ浜温泉にあって一目置かれる宿となっているのが、松林越しに弓ヶ浜を望み潮騒の音が心地よい『季一遊』だ。

伊豆半島の先端に建つ宿とは思えない湯宿で「日本のホテル・旅館100選」にも選ばれたことがあるハイクラスな宿だ。それもそのはずで、稲取温泉の老舗旅館の「いなとり荘」が運営する宿と聞けば、納得される方も多いだろう。

これ以上は実際に訪れて宿の素晴らしさを体感して頂きたいのだが、海水浴シーズンに家族や友人と訪れるのも良いが、個人的には静まりかえった閑散期の弓ヶ浜を歩くのがおすすめだ。時にプライベートビーチと化す閑散期の浜は、言葉に出来ないほどの感動をもたらしてくれる。

弓ヶ浜温泉は四季を変え繰り返し訪れてほしい温泉地であり、まずは弓ヶ浜温泉を代表する湯宿である『季一遊』からその歩みを始めてみてほしい！

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