川根温泉とは?
静岡県島田市川根町笹間渡の大井川沿いに、平成時代の1994年12月に開湯した温泉で、源泉名は「茶里夢の泉笹間渡温泉」。
泉質はpH7.8の弱アルカリ性の ナトリウム-塩化物泉 で、温泉成分が非常に多く、その約60%が塩化物イオンという濃い温泉。2007年11月の温泉水の年代測定で、約2万年前の古海水と判明している。
静岡県内屈指の湯量を誇り「川根温泉ホテル」や日帰り温泉施設の「川根温泉ふれあいの泉」、宿泊施設の「川根温泉 ふれあいコテージ」に供給され、源泉かけ流しでの湯浴みが存分に愉しめる。
大井川鐵道のSLが煙を吐きながら大井川を渡って来たら、河原だろうが露天風呂だろうが手を振って歓迎するのが、開湯以来の川根温泉の流儀だよ!
~ 川根温泉 編 ~
川根温泉の評価


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川根温泉
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川根温泉ホテル
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2024年12月に開湯30周年を迎えた川根温泉は、静岡県島田市川根町笹間渡の大井川鐵道 大井川第一橋梁近くの県道63号 藤枝天竜線沿いにある温泉地だ。まだ川根町だった頃の平成時代の1992年より温泉調査が行われ、1994年11月に掘削が始まるとすぐさま12月に地下1147mから毎分800L超の温泉が湧出した。
勢いそのままに1995年5月に河川敷に簡易露天風呂の「茶里夢の泉」をオープン。これが現在の「川根温泉ふれあいの泉」のルーツとなるのだが、この時すでに露天風呂から大井川第一橋梁を行くSLへと手を振る習わしが生まれており、これが川根温泉の流儀として定着していった。
このSLが走る大井川第一橋梁は、大井川鐵道の中でも一番の撮影スポットとして人気のところで、「きかんしゃトーマス号」が最も楽し気に見える場所でもある。SLの客車から手を振れば、河川敷や露天風呂から皆が手を振り返してくれて、大井川鐵道の心温まる光景が見られる。
また逆に河原にいても湯舟に浸かっていても、汽笛を鳴らしつつSLが近づいてくる時の胸の高まりはいくつになっても変わることはなく、童心に帰る瞬間となる。これがトーマスやジェームスなら尚更で、ワクワク・ドキドキ感が最高潮に達する。
SLが通過するのは季節や曜日により異なり一日に数回も無いので、ワクワク・ドキドキ感を味わいたい方は、訪れる前にSLの通過時刻を確認しておこう!

話を川根温泉の歴史に戻すが、その後1998年2月に株式会社川根町温泉が設立されると、4月に「川根温泉 ふれあいコテージ」が、7月には日帰り温泉施設の「川根温泉ふれあいの泉」がオープンし、1999年8月に県内10番目の道の駅に認定されると、2000年4月に「道の駅 川根温泉」として現在の「道の駅売店」が併設された。
この年「川根温泉ふれあいの泉」が開業2年4ヶ月で入館者100万人を達成するとさらに進化が加速化し、2003年2月に無料の "足湯" が「道の駅売店」前に新設され、同年10月には大井川鐵道の駅名が「笹間渡駅」⇒「川根温泉笹間渡駅」に変更された。
2008年4月1日の "平成の大合併" による川根町の島田市への編入を経て、2010年9月にはその人気ぶりを示すかのように「川根温泉ふれあいの泉」の入館者が500万人を突破!
そして2014年7月1日に「道の駅売店」横の駐車場だったところに誕生したのが、この『川根温泉ホテル』だ。暫く行かないうちに、ある日突然巨大なこのホテルが誕生していて驚いたのを今でも覚えている。

そんな『川根温泉ホテル』にも、もちろん川根温泉が注がれている。気になった方も多いと思うが、実は「道の駅売店」と『川根温泉ホテル』との間に源泉があり、断熱性や耐久性・耐アルカリ性に優れた大井川流域の樹齢80年以上のスギを使用した、内径6.5m 高さ3.8m 有効水量100m3の巨大な木製貯湯タンクがある。
この奥に川根温泉の源泉があるのだが、湯量がやや減ったものの県内屈指の毎分545Lもの温泉が湧いており、成分総計が11280mg/kgと非常に濃い温泉で、泉温48.7℃、泉質はpH7.8の弱アルカリ性のナトリウム-塩化物泉となっている。
"高張性" と温泉成分が体内へと浸透されやすいお湯となっているため、治癒力や保湿効果が高いのだが、実は "高張性" の温泉は海沿いがほとんどで山間部で "高張性" の温泉となっているのは全国的にも非常に珍しい。
海沿いなら県内では 雲見温泉 や 網代温泉 などが代表的で、全国的には 指宿温泉 や 黄金崎不老ふ死温泉 などが挙げられるが、山間部となるとパッと思いつくところで 有馬温泉 の金泉ぐらいで、他に有名な所では新潟県の松之山温泉や長野県の松代温泉があるくらいだ。
なんでこんな内陸部で "高張性"?と思うのだが、2007年11月に放射性炭素同位体測定などによる温泉水の年代測定が行われており、約2万年前の古海水と判明しているので、ナルホド…となる。
そんな川根温泉は、『川根温泉ホテル』では1階大浴場の内湯と、8室ある和室の客室の檜風呂に注がれており、源泉かけ流しの湯浴みが愉しめる。ちなみに1階大浴場の露天風呂は、高濃度炭酸ガスを溶け込ませた人工炭酸泉となっている。
そして2024年12月の開湯30周年を前に、7月に重大発表があった。『川根温泉ホテル』は元々時之栖が運営し、その後大井川鐵道が運営していたのだが、2024年7月に株式会社川根町温泉と大井川鐵道株式会社が共同事業体の「かわね創造コンソーシアム」を設立し一体運営されることとなった。
今まで至近距離にありつつも、その生い立ちの違いからバラバラ感があったが、これで『川根温泉ホテル』「道の駅川根温泉」「川根温泉ふれあいの泉」「ふれあいコテージ」「川根温泉笹間渡駅」、そしてそこを走り抜ける大井川鐵道のSLまでが一体化し、一つの複合リゾート施設のようになった。
その間『川根温泉ホテル』は、環境省や内閣府・総務省・経済産業省・観光庁が後援する『温泉宿ホテル総選挙』のファミリー部門において、初開催以来4年連続で全国1位となっている。
温泉総選挙2021:ファミリー部門 1位 ビュッフェ部門 3位 朝食自慢部門 4位 夕食自慢部門 3位
温泉総選挙2022:ファミリー部門 1位 ビュッフェ部門 2位 朝食自慢部門 3位 夕食自慢部門 6位
温泉総選挙2023:ファミリー部門 1位 ビュッフェ部門 1位 朝食自慢部門 1位 夕食自慢部門 1位
温泉総選挙2024:ファミリー部門 1位
さらに記録を伸ばすか期待が膨らむわけだが、一体化運営による相乗効果や島田市の支援も期待できるわけで、今後も目が離せない!
また温泉地としての "川根温泉" も『温泉総選挙』において、初開催の『温泉総選挙2016』のファミリー部門 3位を皮切りに毎年のように入賞を重ね、ついに『温泉総選挙2022』において全国1位に輝いた。ちなみに『温泉宿ホテル総選挙』が創設されたこともあり、現在ファミリー部門は廃止されている。
温泉総選挙2016:ファミリー部門 3位
温泉総選挙2017:ファミリー部門 5位
温泉総選挙2018:受賞なし
温泉総選挙2019:ファミリー部門 4位
温泉総選挙2020:ファミリー部門 4位
温泉総選挙2021:ファミリー部門 2位
温泉総選挙2022:ファミリー部門 1位
温泉総選挙2023:ファミリー部門 3位
最後に、宿泊施設として1998年4月に開業した「川根温泉 ふれあいコテージ」も紹介しておく。ここも開業以来進化を続けていて、2023年4月に電源付き車中泊サイトがオープンしたのに続き、ついに2025年4月に4人棟にも源泉かけ流しの露天風呂が新設され、全棟源泉かけ流しの露天風呂付きコテージとなった。
グループ旅行や家族連れにはBBQなどでワイワイできて、こちらの方がおすすめかもしれない。宿泊予約の際には、「川根温泉 ふれあいコテージ」も検討してみてほしい。
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第2位
川根温泉ふれあいコテージ
1998年4月に開業した、川根温泉で現存する最も歴史ある施設で、2025年4月に4人棟に源泉かけ流しの露天風呂が新設され、全棟源泉かけ流しの露天風呂付きコテージに! 2023年4月には電源付き車中泊サイトもオープンしているよ!
日帰り温泉
川根温泉ふれあいの泉
川根温泉と言えばココ! 全国でも珍しい煙を吐き汽笛を鳴らしながら走るSLを眺めながら入れる露天風呂で知られる、1998年7月にオープンした日帰り温泉施設。もちろん源泉掛け流し!
足湯

道の駅川根温泉 足湯
「川根温泉ふれあいの泉」と「川根温泉ホテル」との間の「道の駅売店」前に、2003年2月にオープンした無料の足湯。最も源泉に近く、すぐ横に木製貯湯タンクがあるよ!
泉質 | ||
---|---|---|
単純温泉 | 二酸化炭素泉 | 炭酸水素塩泉 |
塩化物泉 | 硫酸塩泉 | 含鉄泉 |
硫黄泉 | 酸性泉 | 放射能泉 |
♨ナトリウム-塩化物泉 |
泉温 |
---|
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液性【pH】 |
---|
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温泉の効能【適応症】 | ||
---|---|---|
関節リウマチ 変形性関節症 |
腰痛症・神経痛 五十肩 |
打撲・捻挫 |
運動麻痺 | 冷え性 末梢循環障害 |
胃もたれ 腸のガス |
高血圧 | 糖尿病 | 高コレステロール血症 |
喘息・肺気腫 | 痔の痛み | 自律神経失調症 |
睡眠障害 | うつ状態 | 疲労回復 健康増進 |
切り傷 | 皮膚乾燥症 | アトピー性 皮膚炎 |
尋常性乾癬 表皮化膿症 |
慢性湿疹 | 痛風 |
原則、飲泉不可! |
川根温泉の地図
川根温泉の基本情報
名称 | ♨ 川根温泉 |
---|---|
読み方 | かわねおんせん |
英訳 | Kawane Onsen Kawane Hot Spring |
所在地 | 静岡県 島田市 川根町笹間渡 |
アクセス | 🚘 現在地 からの ルート と 所要時間 |
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