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嬉野温泉

嬉野温泉に宿泊するならこの宿！

大正屋

旅館 大正屋

大正14年創業の嬉野温泉を代表する老舗旅館で、皇居新宮殿の基本設計や奈良国立博物館を手がけた建築家の吉村順三がデザインした、木立に囲まれた静かな佇まいを見せる日本旅館、それが「大正屋」だ。

市街地のど真ん中にありながら、一歩踏み入っただけで喧騒を遮断し別世界へと誘う、計算し尽された芸術の域に達したその空間演出も魅力的だが、それに負けないどこに居ても和みくつろげる視覚に訴えるしつらえの数々が、更なる魅力の高みへと誘ってくれる。

ロビーにはズラリと美術館のように、有田の三右衛門と言われる酒井田柿右衛門や今泉今右衛門をはじめとした焼き物のコレクションが展示されており、わたしみたいな凡人はこれだけで圧倒されてしまう。

もちろんロビーだけの話ではない。館内の至る所にそのようなしつらえが見られるわけで、温泉旅館という日本が誇る伝統文化の粋が、この宿に凝縮されている感じがする。

そしてもう一つの魅力が、館内にも「滝の湯」「四季の湯」という開放的な湯殿があるのだが、同じ大正屋グループである隣接する「湯宿 清流」の「紅梅の湯」だけでなく、山間の「椎葉山荘｣の「山の湯」や「しいばの湯」の大露天風呂まで、送迎付きで無料で入浴できるのだ。

姉妹館ならではの特典なのだが、これが温泉好きには嬉しいわけで、極上の湯が趣の異なる湯舟で存分に楽しめるのだから、心躍らないわけがない。

観光拠点として便利な町中にありながら、景色を包み込むような静けさと日本伝統の美による空間演出を堪能でき、場所も趣向も異なる湯舟で、美肌の湯として名高い嬉野温泉の湯浴みが楽しめるのだから、やはりわたしはこの宿を選んでしまう。

魅力的でモダンな宿が多い嬉野温泉だが、あなたがもし初めて嬉野温泉へと足を運ぶのであれば、まずは「大正屋」から嬉野温泉を満喫してほしい…。

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