吉良川の町並み（きらがわのまちなみ）とは？

高知県室戸市の 室戸岬 の西16kmに位置する、1997年10月31日に対象面積183,000㎡、建造物120棟 工作物42棟 環境物件1棟の計163棟が、高知県内初の 重要伝統的建造物群保存地区 に選定された町並み。2022年現在では、建造物が133棟 工作物が48棟に増え、計182棟となっている。

町自体は太平洋を望む東西約750m 南北約250ｍと小さいが、山側の上町には、毎年のように襲来する台風の暴風雨から家を守るために、河原や浜の石を使い造られた「いしぐろ」と呼ばれる石塀の通りが見られる。

一方海側の下町には、「土佐漆喰」の壁面に何段にも重なる特徴的な「水切瓦」がある明治時代の蔵やなまこ壁の家、天井の低い「虫籠窓」のある家、「ぶっちょう」と呼ばれる上下開き板のある商家などが建ち並ぶ。

またジオサイト（カルチュラルサイト）として、2008年12月8日に日本ジオパークに、2011年9月18日には国内で5番目の世界ジオパークに、そしてユネスコの正式な事業化に伴い2015年11月17日には『室戸ユネスコ世界ジオパーク』として ユネスコ世界ジオパーク に認定されている。