一刀石（いっとうせき）とは？

奈良県奈良市郊外の 柳生の里（やぎゅうのさと） の戸岩山の北麓にある、8m×7m、高さ2mの真ん中でスパッと割れた花崗岩で、新陰流の師である上泉信綱より無刀取りの公案を受けた 石舟斎（せきしゅうさい） こと 柳生宗厳（やぎゅう むねよし） が、修行の中で天狗と思い一刀両断に切り裂いたとの伝説が残る巨石。

この伝説より "一刀石" という名がついたとされ、さらにこの戦いの中から 柳生新陰流 の極意とされる 無刀取り を悟ったとの尾ひれも付く。最近では "柳生一刀石" とも言われる。

巨石のそばには、かわいらしくも険しい顔をした柳生宗厳の像がある他、入口付近には巨石を御神体とする 天乃石立神社（あまのいわたてじんじゃ） が鎮座する。

2016年より週刊少年ジャンプへの連載が始まり、2019年にテレビアニメ化され大ブレークした『鬼滅の刃』に登場したことから、アニメの人気とともに聖地巡礼で訪れる観光客が増え人気の観光スポットに！