うだつの町並みとは?
徳島県美馬市脇町にある、1984年頃より町並みの保存に向けた文化活動が始まり、1988年12月16日に全国で28番目の 重要伝統的建造物群保存地区 に選定された、約430m続く広さ約53,000㎡の町並み。本瓦葺きで特徴的な格子状の「虫籠窓」や「出格子」を持つ重厚感のある2階建て家屋の両端に、漆喰塗りで白さが際立つ「うだつ」がある建物が建ち並ぶ。
江戸時代の棟札が確認された1707年の「国見家」や1711年の「田村家」、1792年の藍商だった「吉田家」など伝統的建造物が85棟(選定時は88棟)建ち、通り沿いには間口の狭い伝統的な町屋が50戸ある。
中には奥行きが80m以上ある母屋もあり、狭小間口ゆえの次々と連なるうだつの光景が特徴的な町の景観をつくり上げており、1986年に『日本の道100選』に、1994年に『都市景観100選』に、1998年に『とくしま88景』に、2007年には『美しい日本の歴史的風土100選』に選定され、さらには2018年に『四国八十八景』に、そして2019年には 日本遺産『藍のふるさと 阿波』の構成文化財として認定されている。
その間、2002年には「道の駅 藍ランドうだつ」が、2015年には「美馬市観光交流センター」がオープンしている。
尚、うだつとは "卯建" "宇立" "梲" と漢字表記されることもあり、隣家と接する切妻屋根の両端部分の壁を立ち上げ小屋根を載せた「本うだつ」や、防火壁として下部が張り出し 袖壁 となったもの、さらには独立して小屋根を載せより装飾性を高めた「袖うだつ」などがあり、"うだつが上がらない" の慣用句で知られる。
うだつの町並み の 広告
うだつを見比べながら歩いてみよう!
うだつの高さや形、鬼瓦や装飾の違いなどに注目! 同じ徳島県の貞光の「二層うだつの町並み」との比較も面白いよ! また虫籠窓や出格子・蔀戸など、町屋の意匠にも注目しよう!
映画やドラマにも登場しているよ!
脇町のうだつの町並みは、1996年公開の映画『虹をつかむ男』や2006年公開の映画『バルトの楽園』の他、2005年放送の時代劇『水戸黄門』、2018年放送のドラマ『琥珀の夢』、2023年放送のドラマ『僕らの食卓』などのロケ地になっているよ!
うだつの町並みの周辺も散策してみよう!
大谷川を渡った東側に、映画『虹をつかむ男』にも登場した1934年建築の脇町劇場「オデオン座」や、江戸時代の1735年に建てられた国の重要文化財である「旧長岡家住宅」があるよ!
うだつの町並み の 魅力
うだつの町並み の 見頃・おすすめ時期
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月うだつのまちの阿波おどり大会 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
うだつの町並み の 基本情報
名称 | うだつの町並み |
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読み方 | うだつのまちなみ |
英訳 | Udatsu Townscape |
郵便番号 | 〒779-3610 |
所在地 | 徳島県 美馬市 脇町162-2 |
駐車場 | あり ※道の駅「藍ランドうだつ」 |
お問合せ | 0883-53-8599(美馬観光ビューロー) |
アクセス | 現在地 からの ルート と 所要時間 |
登録・指定 | 重要伝統的建造物群保存地区 |
選定・表彰 | 日本の道100選 都市景観100選 美しい日本の歴史的風土100選 手作り郷土賞 四国八十八景 とくしま88景 にし阿波お勧めビューポイント100選 阿波歴史文化道 など |