おんじゅく海の花祭り（おんじゅくうみのはなまつり）とは？

千葉県夷隅郡御宿町の海岸を望む、1990年7月8日に開館した「月の沙漠記念館」前で、2014年まで早春の2月末頃に開催されていたイベント。

青空市が設けられ、カジキマグロの吊るし切りや格安での刺身販売をはじめ、地元の旬の魚介類や野菜、早春を彩る花々の即売会などが行われた。

また郷土料理の「するもん汁」や、摘みたてのスプレーストック・菜の花の無料配布なども行われていた。

すぐ前には御宿海岸が開けており、イベントの合間には、1969年7月6日に除幕式が行われた「月の沙漠記念像」へ行ったり、月の沙漠記念館の見学や足湯「なのはな」でほっこりすることもできた。

尚、『月の沙漠』は、静岡県藤枝市出身で御宿町ゆかりの抒情画家で詩人でもあった加藤まさをが、大正末期の1923年に発表した朧月夜にラクダに乗った王子とお姫様が砂漠を旅して行く情景を描いたもので、佐々木すぐるにより童謡となり広く歌い継がれてきたもの。御宿の砂丘を少なからずモチーフにしていたとされるが、幼少期によく泳いでいた静岡県の旧大井川町にも『月の沙漠』発祥の地がある。