高松城（たかまつじょう）とは？

香川県高松市にある、故事にちなみ "玉藻城（たまもじょう）" と言われ、1950年8月29日に4棟が 国の重要文化財に、1955年3月2日には 国の史跡 となり「玉藻公園」として整備された平城。今治城・中津城とともに 日本三大水城 とされ、2006年4月6日に 日本100名城 に選定されている。

地名を高松と改めた生駒親正が、1587年より築城し1590年に完成。1670年より松平頼重によって天守の改築や北の丸・東の丸の拡張が行われた。城壁が海に面し海水が引込まれた三重堀からなる城郭は、時計廻りに本丸・二の丸・三の丸・北の丸・東の丸・桜の馬場・西の丸が配置されていたが、外曲輪をはじめ多くが市街地と化している。

かつて四国最大の3層4階地下1階で、唐造の高さ約26.6mと推定される天守が建っていた本丸は、当初は屋根のない欄干橋だった31mの屋根付きの「鞘橋（さやばし）」により二の丸と結ばれている。三の丸には1917年に再建された 国の重要文化財 で庭園が 国の名勝 に指定されている「披雲閣（ひうんかく）」が、北の丸には 国の重要文化財 で1676年に建てられた「月見櫓」や「水手御門（みずてごもん）」「渡櫓（わたりやぐら）」などがある。

尚、天守台に建っていた1920年築造の松平頼重を祀る「玉藻廟」は、天守復元を見据えての石垣解体修復工事に伴い姿を消した。