赤間神宮とは?
山口県下関市阿弥陀寺町にある、1185年の壇ノ浦の戦いにて入水した安徳天皇を祀る神社で、隣接して安徳天皇の正式な御陵である「阿弥陀寺陵」がある。
小泉八雲の小説『怪談』にも登場する『耳なし芳一』の舞台として知られる神社で、1191年に勅命により建立された「阿弥陀寺」の御影堂がそのルーツ。
勅願寺として崇敬を受けた後、明治の神仏分離を受けて「天皇社」となり、1875年10月に「赤間宮」に、1940年8月に官幣大社となり「赤間神宮」に改称され現在に至る。
「水天門」をはじめ「大安殿」や「太鼓楼」など、社殿の多くは戦後の1965年に再建されたもので、境内には壇ノ浦の戦いで敗れた平家一族の"○盛"の名にちなんだ「七盛塚」と呼ばれる供養塔がある他、耳なし芳一の木像を安置する「芳一堂」や「日本西門鎮守八幡宮」などがある。
毎年5月には、平家の女官が赤間神宮の天橋を渡り安徳帝を慰める、豪華絢爛な上﨟道中(じょうろうどうちゅう)で知られる「先帝祭」が執り行われる他、1月には「舞楽始」、3月には「平家雛流神事」、7月には「耳なし芳一まつり」なども行われる。