飛騨国分寺とは?
岐阜県高山市にある、山号を「医王山」と称する、741年の聖武天皇による国分寺建立の詔を受け、746年に行基により開創された真言宗寺院で、飛騨三十三観音霊場の第1番札所。
その後焼失と再建を繰り返し、現在の「本堂」は室町時代に再建されたもので、国の重要文化財。
堂内には、同じく国の重要文化財に指定されている、平安時代の作である像高145.7cmで一木造の御本尊の薬師如来坐像や、国分尼寺の御本尊であった像高204cmの聖観音菩薩立像が安置されている。
この他、1821年に再建された高さ約22mの「三重塔」や、16世紀に建立された「鐘楼門」、国の天然記念物に指定されている幹周約10m 樹高約37mで樹齢1250年超の「大イチョウ」、かつての七重大塔の心柱の礎石で国の史跡となっている「飛騨国分寺塔跡」などがある。