鎌倉宮とは?
神奈川県鎌倉市二階堂にある、鎌倉幕府を倒し建武の新政を行った後醍醐天皇の皇子である征夷大将軍 護良親王(もりよししんのう/もりながしんのう)を主祭神として祀る単立神社。
建武の新政に尽力した南朝方の皇族や武将を祀る建武中興十五社のひとつで、護良親王の大塔宮の呼称より、「大塔宮(おおとうのみや)」と言われる。
1334年に足利方に拘束され「東光寺」に幽閉されていた護良親王が、翌年足利尊氏の弟である足利直義の命を受けた淵辺義博によって処刑された地であり、明治初頭の1869年に、明治天皇の勅命を受け処刑場近くの東光寺跡に造営。
境内には、護良親王が幽閉されたとされる「土牢」が復元されている他、1924年に開館した「宝物殿」や「村上社」、「撫で身代り」や「厄割石」などがあり、護良親王ゆかりの「獅子頭のお守り」が授与されている。
鎌倉宮の見所
獅子頭が迎える拝殿
拝殿に置かれた鎌倉宮のシンボルとも言える「獅子頭」が、強烈なインパクトとともに参拝者を迎えてくれる。護良親王が戦の際に、兜の中に「獅子頭のお守り」を忍ばせていたことに由来するそうで、授与品所では「獅子頭のお守り」が置かれている。悪い厄を食べ幸せを招くとされ、厄除け以外にも御利益が多く、獅子頭のお守りを玄関先に置く方も多いらしい。さすがにこの大きさのモノは置けないだろうが…
鎌倉宮の巡り方
何も知らなければ単なるお宮参りだが、護良親王に纏わる史実やこの地の複雑な過去を知ると、境内の巡り方も自ずと変わってくる。
村上社と撫で身代り
1333年の吉野城攻防戦にて、護良親王の身代りとなった村上彦四郎義光を祀る「村上社」と、2004年に樹齢103年の欅の大木より彫り上げた、武士像の「撫で身代り」がある。
厄割石
初穂料100円を納め、素焼きの小皿を手にとり、石にぶつけ割って厄を払うもの。コントロールに自信の無い方は、至近距離で投げよう。くれぐれも外さないように!
復元された土牢も見逃さずにね!
本殿裏手に、護良親王が幽閉されていたとされる土牢が復元されているよ!
木彫りの武士像の、体の調子の悪い部位を撫でよう!
撫で身代りは自分だけでなく、大切な人の代わりに布で該当部位を3度撫で持ち帰ることもできるよ!
護良親王の墓所も一緒に巡ろう!
徒歩5分程の宮内庁管理の理智光寺跡と、30分程の妙法寺の2ヵ所に墓所があるよ!
鎌倉宮 編