笹畝坑道とは?
ベンガラの産地として繁栄した岡山県高梁市成羽町の 吹屋ふるさと村 にある、平安時代の807年に発見され戦国時代には毛利氏と尼子氏で利権争いをした戦の記録も残る、「吹屋銅山」こと「吉岡銅山」の支山だった坑道。
江戸時代には天領として幕府直轄地となり、元禄年間の1681年からは泉屋こと住友家が経営を35年間担い、西国一の銅山として 日本六大銅山 に数えられた。1722年からの享保~天保年間は、福岡屋こと大塚家が二度にわたり計107年間経営を担った。
1873年からは三菱財閥の三菱金属が経営を引継ぎ、近代化とともに 日本三大鉱山 の一つに数えられるほど隆盛を誇ったが、1931年に一時閉山。戦後再開されるも、次第にその勢いは衰え1972年に閉山。
その後、1977年に高梁市吹屋が重要伝統的建造物群保存地区(笹畝坑道は含まず)に選定されると、採掘現場の遺構の保全・整備が行われ、1979年11月に延長320mの坑道が一般公開されるようになり、2007年に 近代化産業遺産 に選定、2020年6月19日には 日本遺産 の構成文化財に指定されている。
笹畝坑道 の 見どころ