京都鉄道博物館とは?
京都府京都市下京区にある、日本の鉄道開業100周年記念事業として、旧国鉄により1968年3月に計画され1972年10月10日にオープン、2015年8月に閉館した、蒸気機関車の動態保存を目的とした「梅小路蒸気機関車館」をその前身とする展示施設。
2014年に閉館した大阪の「交通科学博物館」の収蔵物も合わせ拡張リニューアルされ、2016年4月29日に、"地域と歩む鉄道文化拠点"をコンセプトに、名称も「京都鉄道博物館」となりオープン。
旧梅小路機関区の「扇形車庫」や「転車台」を活かし、D51・C57・C62など様々な形式のSL車両を20両保存した蒸気機関車の展示や、大正時代の「2代目京都駅」のトラス構造を持つホーム上屋を利用し、トワイライトエクスプレスとして活躍したEF系の電気機関車や食堂車などを展示した「トワイライトプラザ」、SLの検査修繕作業が見学できる「SL第2検修庫」、日本現存最古の木造2階建和風駅舎で、1996年に市の指定有形文化財となったレトロ感あふれる「旧二条駅舎」など見所が多い。
中でも1914年建造の「扇形車庫」は、現存最古の鉄筋コンクリート造建造物で、2004年12月10日に、5t電動天井クレーンや引き込み線とともに、国の重要文化財に指定されている。
また往復約1kmの「SLスチーム号」も毎日運転され、気軽にSL乗車体験が楽しめ他、「運転シミュレータ」や「軌道自転車体験」などもできる。