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山口県旅行観光ガイド『壇ノ浦古戦場』 |
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Vol . 11 |
壇ノ浦古戦場 |
(山口県 下関市) |
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‐ Yamaguchi ‐ |
山口 |
Presented By 星★聖 |
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壇ノ浦古戦場(山口 下関) |
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■国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』
> 壇ノ浦古戦場 |
壇ノ浦古戦場をご覧になるにあたって |
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■ 壇ノ浦古戦場とは?
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山口県の下関市にある、平安時代末期の1185年に、平家が滅亡するキッカケとなった源平最後の合戦の場として知られる「壇ノ浦の戦い」が行われた場所。真下を「関門トンネル」が走っており、国道を挟みすぐ向かいには、「関門国道トンネル」の入口がある。
現在「みもすそ川公園」として遊歩道が整備されており、碇潜で知られる「平知盛像」と八艘飛びで知られる「源義経像」、「安徳帝御入水之処碑」、馬関戦争時に砲台として利用されたことから、長州砲のレプリカが関門海峡に向け配置されている。 |
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おすすめシーズン |
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通年、いつでも! |
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広くは無い公園内に、見所がぎっしり詰まっているので見逃さないように!
関門海峡越しの福岡から昇る朝日は美しいよ!
源平の合戦についての予備知識があると、さらに楽しめるよ! |
~ 壇ノ浦古戦場 編 ~ |
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基本情報 |
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■名称:壇ノ浦古戦場 |
■読み方:だんのうらこせんじょう |
■所在地:山口県下関市みもすそ川町1 |
■問合せ:083-231-1838(下関市観光施設課) |
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星★聖の名勝・史跡探訪記 『壇ノ浦古戦場』 編 |
源平の合戦、終焉の地!
本州の西の端、目と鼻の先に九州を望む山口県の下関に、源平の合戦終焉の地として知られる「壇ノ浦古戦場」(だんのうらこせんじょう)があります。
壇の浦古戦場とか壇之浦古戦場などとも書かれたりしますが、そんな壇ノ浦古戦場のある下関を代表する名物と言えばフグで、下関の市内には、フグの集まる場所として有名な南風泊市場(はえどまりいちば)をはじめ、格安でフグが食べられる唐戸市場(からどいちば)など、フグに関連するものがたくさんあります。
下関では、このフグはフクと言い、この謂れだけでも話が長くなってしまうのですが、フクの話は別の機会にするとして、そのフクに関連したモノ以上に市内にたくさんあるのが史跡です。下関は歴史上に数多くその名が登場するところであり、時代の転機となる事件や戦、歴史上重要な会議が行われたりと、史跡の宝庫となっています。
その中のひとつである壇ノ浦古戦場は、平安時代の後半、1185年に、歴史の教科書でもお馴染みの壇ノ浦の戦いが行われた場所であり、幾度となく刀を交えた、源氏と平家の最後の決戦の場となったところです。都から再起を誓って落ち延びてきた平家の終焉の地であり、また数々の悲劇が生まれた場所でもあります。
源義経率いる源氏の水軍が、瀬戸内海で鍛えられ海戦に強いとされていた平家軍を、戦術の巧みさと、潮流の変化、平家軍の寝返りなどで、一気に形勢を逆転し打ち負かした戦いの場であり、戦いの終わりには、敗色濃厚となった平家の一族が次々と船より海に身を投じていったことは、物語でよく語られるところです。その多くが、平家一門として源氏に無様な姿を見せたくないと思う者だったとされていますが、その中に祖母である平時子とともに、若干8歳の安徳天皇も含まれており、この壇ノ浦で入水(じゅすい)されたお話はあまりにも有名です。平清盛の手により、わずか2歳で即位させられた安徳天皇のこの悲話は、耳なし芳一のお話の中にも登場しますが、隆盛を極めた平家の栄華も、ここに幕を閉じます。
この壇ノ浦の戦いを含む源平の合戦については、今まで数々のドラマや映画で扱われてきており、NHKの大河ドラマだけでも、タッキーが演じた「義経」や石坂浩二さんが源頼朝を演じた「草燃ゆる」、仲代達矢さんが平清盛を演じた「新・平家物語」、そして松山ケンイチさんが演じる「平清盛」と、幾度も登場しています。
余談ながら、安徳天皇の入水時に、一般には三種の神器のひとつである「八尺瓊勾玉」(やさかにのまがたま)も海底に沈んだとされていますが、真相の程はよくわかりません。ちなみに三種の神器のうち、残りの「八咫鏡」(やたのかがみ)は伊勢神宮に、「天叢雲剣」(あまのむらくものつるぎ)は熱田神宮にあるとされています。
西から朝日が昇る?
わたしがこの壇ノ浦の古戦場を初めて訪れたのは、大阪からフェリーで早朝に門司につき、関門橋を渡りひと息つこうと、この壇ノ浦古戦場の向かいの関門国道トンネルの駐車場にクルマを止めた時でした。まだ夜明け前だったこともあり、車内で軽く寝た後、寝ぼけ眼で空を見上げたら、目の前に赤く染まる太陽があったので、・・・???と一瞬状況が把握できず、一気に目が覚めたことを覚えています。
朝なんだから当たり前だよ・・・と怒られそうですが、わたしの頭の中の地図では、下関のある本州よりも、福岡のある九州は西側に位置しており、西側に見えた赤く染まった太陽が見えたことから、夕陽?、そんなに寝てしまった?と混乱してしまったのです。本州にいながら、九州より昇る朝日を見るとは思ってもみなかったのです。小さい頃から地理は好きで、日本地図を何度となく眺めていましたが、細かいところは見ているようで見ていないものです。また人間の思い込みというものも怖いものですね。
慌てて地図を開きよく見ると、この下関と門司のあたりは位置関係が逆となっており、福岡の方が本州に位置する下関よりも東にあり、朝日は九州から上がるという図式となっていました。地元の方にとっては当り前のことであり、こんなこと・・・と笑われてしまいますが、わたしのように思っていた方もいたのではないでしょうか。また旅を続けていて、ひとつ勉強になりました。
生まれ変わった壇ノ浦古戦場
この壇ノ浦古戦場のある「みもすそ川公園」は、日本の音風景100選にも選ばれているところで、公園内には「安徳帝御入水之処碑」や、幕末の1864年の馬関戦争時に、イギリスをはじめとした列国の船に砲火を浴びせた「長州砲」のレプリカなどが置かれています。また、2004年のリニューアルの際に、木々が刈られ遊歩道が整備され、長州砲も以前のポツンと一台だけ置かれていたものから、ド派手にズラリと並ぶようになり、壇ノ浦の戦い時の伝説にもなっている、平知盛の「碇潜」(いかりかづき)の像と、源義経の「八艘飛び」(はっそうとび)の像が新たに設けられました。こちらは人気の撮影スポットとして、多くの人がシャッターを切っていきます。
行きかう船の往来と、朝日で浮かび上がる関門橋のマッチングによる眺めが美しいこの壇ノ浦古戦場、静かな夜明けの中で、あなたも古の合戦の歴史に想いはせてみませんか。
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