岡山県旅行観光ガイド『武蔵神社
武蔵神社 Vol . 46
武蔵神社
(岡山県 美作市)
‐ Okayama ‐
岡山
Presented By 星★聖
武蔵神社(岡山 美作)
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武蔵神社の評価
武蔵神社の評価
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■ 武蔵神社とは?

 岡山県の美作市宮本の武蔵の里にある神社で、文字通り剣聖として知られる宮本武蔵を祀った神社。武蔵の里の中心部から、吉川英治の小説にも登場する中山峠(鎌坂峠)に向けて少し歩いたところにある。全国から武蔵ファンが訪れるだけでなく、無敗神話の武蔵にあやかり、必勝祈願や合格祈願で訪れる受験生やアスリートの姿も多く見かけられる。
 近くの林の中には、臨終の地である熊本から分骨されたと伝わる武蔵の墓が、父の無二斎の墓と並んで建っている。
武蔵神社のPR
おすすめシーズン
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
必勝祈願・合格祈願、受験生もアスリートもとにかく勝ちたい方はここへ!
神社だけでなく、武蔵のお墓にも忘れずにお参りをしよう!
社殿に掲げられた額や境内にある石碑など、細かく見ていこう!
~ 武蔵神社 編 ~ 温泉マイスター 星★聖(ほし たかし)
武蔵神社の見所
武蔵神社の鳥居 武蔵神社の社殿 必勝祈願・合格祈願
武蔵神社の鳥居 武蔵神社の社殿 必勝祈願・合格祈願
武蔵の里にある武蔵神社。神社というより社という感じの境内に一歩立ち入ると、想像以上に武蔵について考えさせられる石碑や品々がある。 お世辞にも立派とは言えない造りの社殿だが、鳥居に狛犬、拝殿、本殿と、きちんとした神社の形式をなす。武蔵らしいつくりと言われればうなずける。 全国から武蔵ファンが訪れるだけでなく、無敗神話の武蔵にあやかり、必勝祈願や合格祈願で訪れる受験生やアスリートの姿も多く見かけられる。
武蔵画 宮本武蔵の墓へ通ずる道 宮本武蔵の墓
武蔵画 宮本武蔵の墓へ通ずる道 宮本武蔵の墓
人気のない境内に睨みをきかせている武蔵の瞳。社に入ると一瞬ドキッとするほど凄まじい眼差しである。お世辞にもきれいとは言えない社内で白い眼が強烈に輝く。 社からうっそうとした林の中に、一本の道が延びている。とても寂しい道ながら、この道の往来時には頭の中を駆け巡る思いがある。 父の無二斎の墓と並び、林の中にひっそりと眠る武蔵。五輪書を書き上げた、臨終の地である熊本から分骨されたと伝わる。
独行道 武蔵神社の扁額
独行道 武蔵神社の扁額
宮本武蔵をよく知らない方でも、6番目の「我事において後悔をせず」や、19番目の「佛神は貴し佛神をたのまず」などは、聞いたことがあるのでは。自分の意思により、自分が選択して生きてきた人生に責任を持つということであり、裏を返せばそういう気概で、強い意志を持って後悔しない人生を選択しろということである。 普段は気にしない扁額の文字まで気になってしまう武蔵神社。「たけぞう」として過ごした地に掲げられた「武蔵」の文字はどんな意味を持っているのか・・・。
武蔵神社の地図
基本情報
■名称:武蔵神社
■読み方:むさしじんじゃ
■ホームページ:
■所在地:岡山県美作市宮本968
■問合せ:0868-78-3111(美作市)
観光情報
岡山県グルメ情報
星★聖の名勝・史跡探訪記 『武蔵神社』 編

林の中にひっそり佇む社

武蔵神社』は、その名が示すとおり、日本人には馴染みの深い剣の達人「宮本武蔵」を祀った神社で、岡山県美作市宮本(旧大原町)にある、「武蔵の里」にあります。

巌流島の決闘」や「二刀流」、「五輪書」(ごりんしょ)などで有名な、剣聖「宮本武蔵」が生まれたとされる、この美作市宮本の武蔵の里周辺には、武蔵ゆかりの史跡や建物が数多く残っており、その中のひとつが、この武蔵神社となっています。

武蔵神社は、武蔵の里の中心地から、吉川英治著の小説「宮本武蔵」の中で幾度と無く登場してくる、「中山峠」(鎌坂峠)に向けて、少し歩いたところにあります。

中心地からちょっと離れたこの場所は、大木に囲まれ、少々薄暗い場所となりますが、その林の中に、武蔵神社と武蔵の墓所があります。

武蔵神社は、1971年に建立された比較的新しい神社で、林の中にこじんまりと建っています。

神社というよりは、祠(ほこら)という感じの境内には、武蔵のギョロリとした瞳が印象的な絵馬や鶏の絵、「和漢朗詠集」で広く知られる「白楽天」(はくらくてん)の詩、「寒流帯月澄如鏡」(かんりゅう つきをおびて すむこと かがみのごとし)の石碑などがあります。

この白楽天の詩は、武蔵の書である、一行書「戦気」(せんき)に登場する詩で、「冷たい冬の夜、川面に映る月が、鏡のように澄みわたっている・・・」という意味になります。

敵の動静変化を、己の澄んだ心の鏡に映すことが肝心だという、武蔵ならではの、戦う上での気構えを表したものだと言われています。

また、神社の右脇には、武蔵が晩年、自戒自誓の処世訓として記した「独行道」(どくぎょうどう) の碑があり、さらには刀をまみえた「佐々木小次郎」などの供養塔が建っています。


我事において後悔せず!

この独行道は、背面にやさしい文章で書かれているのですが、その言葉の一字一句がどれも身が引き締まるもので、心を洗われるものとなっています。

武蔵の言葉として有名な、「我事において後悔せず」も、この独行道の中にあり、自分の意思により、自分が選択して生きてきた人生に責任を持つということであり、裏を返せばそういう気概で、強い意志を持って後悔しない人生を選択しろということになります。

自分のことなので、簡単なようですが、なかなか難しいのが現実で、大事にしたい言葉です。

そんな独行道の中にあって、いつも困った時だけ、神頼みしているわたしみたいな人間には、「佛神は貴し佛神をたのまず」の言葉は、身につまされる思いがします。

なぜか窮地に追い込まれると、普段は見向きもしない佛神にすがってしまう己の弱さを反省しつつ、繰り返し読んでしまいましたが、是非みなさんも一度、読まれてみてはいかがでしょうか。


必勝祈願!合格祈願!

この武蔵神社、決して広いとはいえない境内に、武蔵という人物を物語るものが凝縮されている・・・、そんな感じを受ける場所となっています。

この武蔵神社には、全国から武蔵ファンが訪れてくるのですが、それに劣らず多いのが、負け知らずの武蔵にあやかり、「必勝祈願」や「合格祈願」に訪れる方とのことです。

時に有名人も来られるという武蔵神社ですが、ウルトラマンですら、怪獣を前に敗北を味わっているというのに、人生において、60余度の勝負に挑みながら一度も敗れなかったと言われている武蔵ですから、戦う者にとっては、これほど頼りになる人物はいないのではないでしょうか。

全国の受験生の方、アスリートの方、是非一度お参りしてみてはいかがですか。


武蔵の墓碑も・・・

そして、そんな武蔵神社のとなりに位置するのが、武蔵の墓碑がある墓所です。

武蔵の墓碑は、父「無二斎」と母「お政」とともに建っており、養子になった「宮本伊織」(みやもといおり)が熊本より分骨して建てたものだと言われています。

決して豪勢なお墓ではありませんが、武蔵という人物に、心はせるには充分なところではないでしょうか。

武蔵神社、そして武蔵の墓所ともども、あたりのツン!と引き締まった雰囲気とともに、どちらも宮本武蔵という人物を、改めて感じ入ることができる、そんな場所となっています。

武蔵の里には、武蔵にちなんだ様々な場所がありますが、個人的には、この武蔵神社と武蔵の墓所が、いちばん武蔵という人物を感じられる場所のように思えました。
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