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北海道旅行観光ガイド『石炭の歴史村』 |
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Vol . 8 |
石炭の歴史村 |
(北海道 夕張市) |
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‐ Hokkaido ‐ |
北海道 |
Presented By 星★聖 |
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石炭の歴史村(北海道 夕張) |
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■国内旅行観光ガイド『名勝・史跡★百景』
> 石炭の歴史村 |
石炭の歴史村をご覧になるにあたって |
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■ 石炭の歴史村とは?
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北海道の夕張市の旧夕張炭鉱跡地にあるテーマパーク。1980年に、炭鉱資料館をこの地に移転し、「石炭博物館」としてオープンしたのがはじまり。その後、財政破たんで揺れる夕張市にあって存続が危ぶまれたが、事業者が変わり規模を縮小して現在に至る。
日本の高度成長を支えた石炭産業の歴史を知るうえで貴重な施設であり、炭鉱の歴史について様々な資料をもとに学べるだけでなく、採掘道具から大型採炭機械まで実物展示が魅力。中でも立坑ケージにより下り、キャップランプの明かりを頼りに坑道を巡る「まっくら体験」は、現在実体験できる坑道見学としても貴重な体験プログラムであり、子供の教育にとっても魅力的な施設となっている。 |
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おすすめシーズン |
1月 |
2月 |
3月 |
4月 |
5月 |
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営業期間・時間の変更に注意! |
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実際に坑道跡を見てまわれる「まっくら体験」は必ずしよう!
子供に説明できるように、炭鉱の歴史について予備知識を持って行こう!
単なるアトラクションとして楽しむのではなく、歴史認識を持とう! |
~ 石炭の歴史村 編 ~ |
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基本情報 |
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■名称:石炭の歴史村 |
■読み方:せきたんのれきしむら |
■ホームページ:夕張リゾート |
■所在地:北海道夕張市高松7-1 |
■問合せ:0123-52-3456(夕張リゾート) |
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星★聖の名勝・史跡探訪記 『石炭の歴史村』 編 |
夕張メロンに映画に炭鉱、そして破綻の町!
「石炭の歴史村」は、夕張メロンでお馴染みの、北海道の夕張市にあります。最近では、財政破綻した街としてすっかり有名になってしまった夕張ですが、みなさんも一度は口にした事がある、あの独特の色合いの美味しいメロンである夕張メロンをはじめ、ソフトクリームやチョコレート、スナック菓子など、あらゆるところに夕張の名は登場しています。
また夕張と言えば映画ファンには知られた地名で、「ゆうばり国際ファンタスティンク映画祭」の開催地として、世界的にも知られた街となっています。毎年開催されているこの映画祭の話題は、テレビのニュースなどでご存知の方も多いかと思いますが、夕張には昔から映画の街としての顔があり、古きよき時代を色濃く残す歴史村商店街には、今もその時代の面影が残っています。
そんな夕張の町は、今でこそメロンや映画が先にイメージされる町となっていますが、かつては炭鉱の街として栄え、多くの炭鉱労働者が住み、最盛期には人口12万人にも及ぶ活気のある街でした。しかしながら、エネルギー資源の変遷による時代の移り変わりにより、炭鉱産業が衰退していくと、多くの労働者がこの夕張を後にしていき、さらにあの財政破綻で、現在では10分の1にまで人口も減ってしまいました。
すっかり街の様相も変わってしまいましたが、かつての炭鉱の街としての面影は、今も夕張の町のあちこちに残っています。そしてその輝かしい炭鉱の街として栄えた夕張の歴史を今に伝えるべく、100年以上続いた炭鉱跡を再生したテーマパークが、この石炭の歴史村です。
ここでは、夕張と石炭とのつながりや、炭鉱の歴史を様々な角度から楽しみながら学ぶことができ、財政破綻により閉鎖も危惧された中、事業者が変わり規模を縮小して現在新しいカタチにて営業を行っています。
超リアルな、まっくら体験!
石炭の歴史村には、炭鉱に関する貴重な資料や、当時の炭鉱の街としての夕張の様子を伝える写真や模型などが、数多く展示されています。そんな中でも一番のお楽しみは、何といっても直接肌で炭鉱の歴史を感じ取ることが出来る坑道探検ツアーである「まっくら体験」です。
まっくら体験とは、探検用のヘルメットをかぶり、キャンプランプをたよりに立坑ケージで地下へと下っていき、実際の坑道跡を歩いて見てまわるという、超リアルな坑道体験コースです。坑道内の要所要所には、採掘現場の労働作業を再現した坑夫の人形などもあり、そこから当時の過酷な労働作業の様子や危険で悪条件な作業環境がみてとれます。
まっくら体験は、地上につくられた新しい観光施設と違って、実際に地下にもぐるということや、実際の炭鉱の跡を活用したというリアル感がたまらなく、子供はもちろん、大人も充分楽しめる内容となっています。また、坑道を見てまわることにより、炭鉱で働く人たちの苦労や、炭鉱に潜む危険性を、直に肌で感じとれ、単に映像や資料を眺めるのとは異なり、何倍もすばらしい体験ができる施設となっています。
今でこそ安全な坑道となっていますが、かつては水が沸いたり、いつガスが噴出するかわからないような環境下で掘削作業を、この地底奥深くであるこの場所で行っていたわけで、そう考えるととても貴重な体験をしていると思えると同時に、当時炭鉱と言えば付き物であった過去の痛ましい事故のことも、少なからず考えずにはいられない感じです。
坑道を抜け、長い最後の階段を登りきると、ほんのちょっとの探検ツアーでしかないのに、無事地上へと戻ってきた安堵感がわきます。出口付近には、「安全第一」の文字の看板が掲げられており、そばには、1944年に建てられた、高さ3.63mの「採炭救国坑夫の像」(さいたんきゅうこくこうふのぞう)が建てられています。戦時中に、国を支えるべく石杖となった、炭鉱労働者を激励する目的で建てられたこの像は、かつて「進発の像」(しんぱつのぞう)と言われ、明日を切り開くべく労働者のシンボルとなっていました。
雪に埋もれながら建つこの像を見ていると、辛く悲しい炭鉱の歴史のひとこまを感じずにはいられないわけで、なんとも言えない心持ちになります。独特の空気を漂よわせ、遠い昔の悲しい出来事をも思い起こさせるこの像は、美化できない炭鉱の歴史の一面を物語っているとともに、決して忘れてはいけない爪痕を残しているようにも感じます。
かつては巨大ロボットがお出迎えを・・・
そんな石炭の歴史村ですが、財政破綻以前は、炭鉱色を払拭すべく、屋外型レジャー施設も含めた一大テーマパークとして経営を行っていました。
わたしが初めてここを訪れた当時は、通年営業を行っていた時代で、真冬にも関わらず、ムダ使いの象徴的な存在として全国に知れ渡ってしまった「ロボット大科学館」をはじめ、屋内施設のほとんどが営業を行っていました。今は無きこのロボット大科学館は、館内に入ると、まずあの巨大ロボットがお出迎えしてくれました。大きさ以外に何があるというわけではなかったわけで、破綻後の整理において、このロボット大科学館は真っ先に姿を消してしまいました。
順路に沿っていくと、懐かしいアニメのキャラクターから、ロボットとゲームをしたりと、ぐるっと一周する中で、さまざまなロボットと遊べるといううたい文句でしたが、今にして思えば、果たしてロボットと呼べるものだったのだろうか?というものも多く、喜びそうなのは、訳のわからない幼児くらいだったように思えます。
他にもこの石炭の歴史村には、「SL館」や「ゆうばり化石のいろいろ展示館」、「炭鉱生活館」など、驚くほどの施設があり、子供にとっては一度は楽しい場所でしたが、やはりこの頃から施設の乱立が気にはなっていました。
そんな中、夕張のイメージリーダーでもあった映画にちなんだ施設として「シネマのバラード」に続いて、2005年には、吉永小百合さん主演で大ヒットした映画である「北の零年」にちなんだ「北の零年 希望の杜」がオープンしました。北の零年のロケ地として選ばれた夕張ならではの施設で、映画に登場したロケセットなどが展示されました。
そんな数々の施設に囲まれ、石炭の歴史村は運営されてきましたが、やはり無理があったのは事実で、事業整理を経て現在の姿に落ち着きました。誰が何と言おうと、ここの存在価値は炭鉱施設にあることは疑いようもないわけで、メインである石炭博物館の坑道体験を軸に、今後も経営を続けて欲しいと願っています。
ディズニーランドなどの最新のレジャー施設には、CG映像など特殊効果を駆使して、探検気分を味わうアトラクションがありますが、そういう類のものとは根本的に異なり、実際の坑道で、実際に歩きながら実体験できるというところに、この施設の存在価値があります。
一応落ち着きを見せる夕張の町の再建計画ですが、今後どのように進んでいくのか、まだまだ予断を許さない状況です。いずれにせよ、夕張の観光施設として、この町の運命とこの石炭の歴史村は運命共同体に思えますので、貴重な体験型施設であり、日本の歴史を体で学べるこの場所を守り続けてくれることを、切に願うしだいです。
そしてみなさんには、いつどうなるかわからない施設ですので、是非とも運営されているうちに、石炭の歴史村を訪れることをおすすめします。現に、あの夕張本町のシンボル的存在だった石切劔箭神社の鳥居まで撤去されてしまったので・・・
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